嘘日記15日目

朝起きた。霧が出ていて幻想的だったので、ちょっと近所を散歩した。

霧も出ているし、ピジャマのまま出かけた。

霧で先が5m位しか見えなかったので、いつもと全然違う雰囲気でわくわくした。なのでちょっとのつもりが意外と歩いた。時々、どこにいるか分からなくなりながら。

偶然ユリーと会った。やっぱりでちゃいますよねぇと言っていた。

よっこさんのとこで朝ご飯を食べさせて貰おうと思って、ユリーと一緒に訪問した。

来るかと思ったんだと言っていた。

ベーグルに野菜だの卵だのを挟んで2つ食べた。

その後、紅茶を飲みながら外を見ていた。

3人で外を眺めながらぼーっとした。外をって言っても5m先位しか見えないんだけど。

特に会話をしないまま僕達は微笑んで別れた。

家に帰って屋上に上った。屋上は霧が晴れていたりしてって思った。

上ってみたら、下と変わらなかった。

つい、ヤッホーって叫んだら、少し遅れてヤッホーってばあさんらしき声が戻って来た。ヤッホーって良いなと思った。

着換えて、弁当箱にご飯を詰めてノリを乗せて醤油をかけた。のり弁が食べたかったのだ。それを鞄に詰めて出かけた。

畑に雀が群れていて可愛かった。雀って日本以外にもいるのだろうか。海外の雀。

駅に着いてローカル線の側に回った。

ロカール線にひたすら乗って引き返す予定だ。

駅の売店でビールとお茶とワインの小さいボトルをいくつか、そして駅弁を買った。

そして20分程待ったら2両の電車が来た。二人掛け席があってよかった。ベンチ席しか無かったら酒飲みづらいなと思っていたのだ。霧は少し晴れて来ていた。

窓枠沿いに飲み物置ける出っ張りもあってグッド。

1駅越えた位でもう知らない感じになった。乗って良かったと思った。

住宅街、竹藪を抜けたら霧どころか町全体が一望出来た。期待以上だった。

そのまま電車はゆっくり上がって行った。途中には温泉街が会って、観光客がのんびりしていた。こんなばしょがあったんだなあと思った。

そろそろいいかなと思ってビールを開けた。ビールは普段飲まないが、こういう時は1本目はビールを飲む。

電車はトンネルに入った。トンネルの中、一瞬真っ暗になったと思ったら星が見え始めた。宇宙空間の中にいるようだった。

15分位そんな風だったので僕はワインの小ボトルを1本飲み終えた。

トンネルを出たら雲の上にいた。えーーっと思って窓の外に目が釘付けになった。そうしたら、見せびらかすように雲の上で2周位ぐるっと走った。

もちろん景色が良かった。

飛行機に乗ってるみたいだなと思った。

そこから、ゆっくり地上に降りて行った。その後は、見た事の無い田舎を走った。空気の感じから標高は高いんだろうなと思った。

乗って良かったなと思いながらのり弁を食べた。

のり弁を食べ終わる頃に終点というか、乗り継ぎの駅に着いた。

このままいくと帰れなくなりそうなので、引き返す事にした。

とりあえず、買っておいたお弁当を食べてワインを飲んだ。

そのまま、電車を見送りながらワインを飲んだ。

木が生い茂っている向こうに海が見えた。

遠くから近くから鳥の声が聞こえた。

酔っぱらって来たので、そろそろ帰らないとなと思ったので次の電車に乗る事にした。

時間があったので、おつまみ代わりの駅弁とワインを買った。

やはり電車はまた空を走り、トンネルに入った。

行きには気付かなかったのだが、トンネルを出る瞬間に地球みたいな星にぎゅっと近づくのが見えた。そして、見覚えのある温泉街を通って、僕は1つ手前の駅で降りた。

そこから30分くらい歩いて帰った。夕方頃だった。

家に帰ったら子猫が来ていたので餌をやった。餌より先に僕の匂いをやたら嗅いでいた。

結構酔っぱらってぼんやりしていた。

着替えを持って銭湯に行った。

体を洗って、湯に浸かっていたら今日の出来事が全て非現実的な事のように思えた。

風呂を上がって牛乳を飲んだ。

まっすぐ家に帰って、食べなかった弁当を食べた。野菜が豊富だったけど、何かは分からないものばかりだった。美味しかった。

そして、ワインを少し飲みながら今日の事をブログに書いた。

それで、子猫が来たので2階でカーテンを開けて一緒に寝た。