嘘日記11日目 午後1

ボートが膨らんだ。ふぅちかれたとシマちゃん酒を飲む。

少し寝るかぁ?と言うので、ボートに乗って寝ようと返した。

そして我らはボートに乗り込んだ。酒とおにぎりと釣竿と。

シマが無人島に行ってみようといって、真ん中に岩の突き出したところを差した。とりが沢山群がっていた。

頼むぞと言われて漕いだ。緩いけど逆流だ。

難なく辿り着いて船が流されないような位置につけた。日差しが暖かかった。

バカヤローとシマが叫んだ。

一瞬、悟空がフリーザをやっつけた時を思い出した。

バカヤローの声で、岩の上にいた鳥で飛び去ったものもいれば、近くの水中に降りて来たものもいた。

それで、シマは鳥にポップコーンをやりだした。無塩だからよと言った。

何で叫んだのって聞いたら、広いところに来るとつい、な。だそうだ。

鳥がいるから竿も投げれないし、しばらく横になって空を見ていた。

シマは酒を飲みながら、嬉しそうにイヒヒを口にしていた。ときたま、イヒ?と言っていたけど気にしない事にした。

しばらくして鳥は移動して行ったので釣竿を投げた。そうして、二人で酒を飲みながらおにぎりを少しずつかじった。

黒いカモが一匹近づいてきて、シマの近くまで来た。それでまた行ってしまった。

そろそろだなと言った。20分位経って、そろそろかな、と言った。ちょっと弱気か?

そうしてじきに、シマと僕の竿に当たりがきた。よっしゃーと二人共釣り上げて。僕が、これ何て魚なの?とのんびりしてる横でシマはせかせかしている。

シマちゃん!と言ったら、こっちを向いて少しハフハフと言ってから、一気に釣れるぞと言った。

見たら下には魚の大群だった。船が持ち上げられるんじゃないかと言う位。と後々シマちゃんは話していたが、そこまでではなかったけど。

そこからは入れ食いだった。

面白いように釣れた。30分くらい経っていた。

僕は慣れないものだから自分しか見えていなくなっていた。

それで、釣り上げた魚を入れて、竿を投げようとした時に肩をポンと叩かれた。

この位にしとこうや。ほんとに全滅しちまう。とシマちゃんが目を合わさずに言った。

釣り上げた時点で普通に言えよ。

そんで夕方までのんびりしようと話して、ボートに寝そべって酒を飲んでいた。おにぎりをかじりながら。

いつもいつでもうまくゆくなんて~とシマが一節歌った。

シマちゃんもポケモン見るのかなぁと思った。