嘘日記11日目 午前2

シマちゃんが飯食ったか?と聞く。

食ったよ。

今は10時半だけど、朝飯の事か?

そうかー、腹が減ってよおとシマちゃん。

おにぎりあるよ、焼きおにぎりにでもしようと思ったんだけど。と渡したら、そうそうこれこれとシマちゃんはかぶりついた。

考えずに渡したけど、じゃこめしおにぎりだった。

具は何だ?と聞かれたので。無いよ、と言ったら。

そうかぁ~。いいねぇ~。

考えてんのかなこの人。

【解説】しまちゃんは65歳で、僕の父位の年だ。

ちょっと腹一杯、しょんべん。と言って、スーパーに車を止めた。よっぱらってんなこのおやじ。

シマちゃんは日本酒を2升買って戻って来た。

エンジンをかける寸前にヒヒヒと言った。

そこから10分位で着いた。道なき方に少し入った川沿いの茂みだ。

よし手伝ってくれと焚火セットを降ろしだして、テントも出した。泊る気かぁ。

テントを渡しながら、念の為な。とシマちゃんが言った。

テントを組み立てて、ある程度の焚火コーナーをセットした。釣竿を一人で2本ひゅっと投げて、放っておいて。。。お前飲みたいか?と言った。

お前だろ。

それで、しまちゃんが持っていたイカと鮭とばをあぶりながら釣竿の先の浮きを見ていた。

最初の方に小さい魚が連れて、良いねーと言った後は当たりの無いまま2時間くらい過ぎていた。

しまちゃんはそわそわし出して、どうする?あぶる?とか言い出した。

釣った魚を食べるかという事らしい。

無視した。

そんでそわそわしたシマちゃんは車からボートを出してきて足で踏むポンプで膨らませ出した。

近くに散らばっている鵜や鴨を見ながら、

あいつらがなー。でもあいつらだってなーと言いながらポンプを踏んでいた。時々足を止めて酒を飲む。

僕はぼんやりしながら、楽しいなーと思っていた。

シマちゃんのポンプを踏む音がピュッ、フュッと頼りなく鳴っている不規則な音を楽しんでいた。